top of page

“Adam & Eve - the ceiling of the Sistine Chapel” Michelangelo


Pico della Mirandola develops its own creation myth which states that the essential being that God gives man is to be free. Free to contemplate and exercise its power over creation but, above all, over itself. His idea, a whole anthropocentric turn in relation to medieval theocentrism, is considered as the manifesto of Renaissance. 年期のミケランジェロに知的激震を与えたピコ・デラ・ミランドラは、メディチ家が主催していたルネッサンス期の私設アカデミーのメンバーだった。 当時の天文学、数学、政治、建築、アート、を始め様々な分野の最高のシンクタンクが集り、お互いが講義し合うという最強インテリ軍団、プラトン・アカデミー。

中でもピコ・デラ・ミランドラは革新的な考えをメンバーに投げかけ、彼らを根本から揺さぶった。

皆は奮い立ち、時代は動いた。

彼の講義メモが残っている。その全てが今でも通用する眼を見張る内容だ。いや、今の考え方の基礎を作ったのが彼だと言ってよい。 それまでの中世の人々は一生を「最後の審判」に脅迫され、「原罪意識」で後ろめたい気持ちを背負わされて生きていた。「全ては神が定めたもの。背いてはならぬ。」

ピコ・デラ・ミランドラは人間中心の尊厳に満ちた明るい考え方、生き方を次々に提示していく。神は人間を作ったが、それは裸の状態であって、それを本当の人間にしていくのは自分次第であって、努力と意思次第でどんな人間にも創り上げていくことが出来る。それが「自由」だ。それまでは「自由」の考えは無かったと言ってよい。この斬新な「自由」で人間中心の考えがルネッサンスの幕を上げた。

後年、ルソーの思想がフランス革命の引き金を引き、吉田松陰が明治維新の扉を開けたように。

この講義録はピコ・デラ・ミランドラがなんと24歳の時だ。

何故彼らはこうも早熟し得たのか? それは何に対しても好奇心と同時に「疑問」を持ち続けたからだろうな。子供の成長が早いのもこれだ。子供はうるさい位「これ何?」「どうして?」と質問を続けるよね。大人は「答え」だけを収集してしまう。インターネットでは情報が無料で無数に手に入る。それは全て「答え」であって、「常識」なのである。

昨日の非常識が今日の常識になり、今日の常識は明日の固執を生む。

ピコ・デラ・ミランドラは当時非常識の人だった。だが彼の考えは今では常識となっている。

彼の非常識という毒は人の心に蔓延し、陶酔させる。だが権力者はその毒を嫌う。「彼の考えは危険だ。」ピコ・デラ・ミランドラは砒素によって毒殺される。31歳。

Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page