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"Concetto spaziale, Attese" Lucio Fontana


Fontana questioned the common sense that is "the painting must be painted on the canvas". So he cut the canvas and made holes in it, and at the precise moment he connected with the outer space. Of course Fontana was very excited.

We also get excited when we break common sense.

ォンタナは、ルネッサンス以来、印象派を経てピカソまで発達して来た絵画のバトルが繰り広げられたキャンバスというリングそのものをぶち壊してしまった。

正にアート界のデストロイヤーである。

コロンブスのアメリカ大陸発見、ルターの宗教改革、ライト兄弟の飛行機、アポロ計画の月面着陸まで常にその時代の常識を打ち破り新たな地平線を切り開いてきた。この生命を賭けた挑戦は世界の枠を広げて行った。何が彼らを駆り立てたのか?

人は基本的に自分の身をまもり危険を避けようとする。

それが本能であり人類がこれまで生き延びてこれたのもこの本能のお陰である。

未知なものに対する不安、周囲の出来事に対しての警戒心も本能として備わっている。

少しでも不安な要素があると人は一歩前に出ることを躊躇してしまう。

本能とは世界をネガティブに見てしまう働きだ。「危ない」「止めて置いたほうが良い」「そんなことは常識的に無理だ」という順番で常識が生まれる。

つまり本能が常識を作っているといっていいじゃないか?

この常識を打ち破るにはその元になっている本能に打ち勝つ論理的なものの見方が必要になるだろう。それは「それは本当なのか?」「何故そうなのか?」を常に自分に問うことだ。

「権威ある先生がそう本に書いてあったから」 「テレビ新聞でそう言っていたから」 と他人の受け売りをするのではなく常に自分で何故と考える。そうすると殆どが、常識であっても真理ではない、ただの思い込み 意見 解釈に過ぎないことに気付く。

フォンタナは、「絵はキャンバスの上に描く」と信じられてきた常識を「何故そうなのか?」と疑問を持ち、閉鎖されたキャンバスを切り裂き、穴をうがち、宇宙空間にワープしたのだ。その時フォンタナはきっと心が沸き立つような興奮状態だったに違いない。

我々もは日常的な常識を離れ、非常識なことをするときワクワクするじゃないか?

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