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"Senecio" Paul Klee


Throughout his life, Paul Klee used color in varied and unique ways, and maintained a relationship with him that progressed over time. It seems strange that at the beginning Klee despised color, believing that it was nothing but a decoration.

Over time Klee changed his mind and managed to manipulate color with great precision and passion, to such an extent that he ended up teaching color theory and its mixture in the Bauhaus School.

レーのこの作品を見たのは数十年も前の中学生の頃で、美術の教科書の表紙だった。

その頃私は画家になろうと決心していたので、絶対このクレーの作品のようなクリアーな作品を描きたいと思った。

クレーは、大きな作品を描いていない。大きくてもせいぜい1メートルほどだ。

クレーは思考する植物のように、考えの種を自分の小さな庭に蒔き、大事に毎日育てていったような画家だ。時間は掛かるがゆっくりとその花は成長したのだ。

我々は情報革命によって知りたい情報を一瞬のうちに手に入れることが出来る素晴らしい時代にいる。検索したい情報を検索枠にいれてボタンを押せばほんの数秒もしないうちに検索したい項目を含んだサイトが現れる。

コンピューターは我々の脳をモデルにして作られた。

人も右脳で受けた情報を、それを左脳に送りそこで情報処理していく。

ただし人の情報処理能力はコンピュータの約一億倍遅い。

現実で探したい情報が複雑であればあるほど見つけるのに時間がかかり、1年、あるいは数十年掛かる計算になる。しかし人の脳は大変優秀で、四六時中探し続けていれば確実に見つかる。

インターネットの場合、もし検索ボタンを押して、もし検索までの時間が10分どころか1分も掛かったら、イライラ状態が続きもう待つことを止めてしまうだろう。

そういう環境に我々はいる。待つことに耐えられないのだ。すぐに結果が欲しい。

我々が現実で探している、夢やプロジェクトも大きければ大きいほどその実現するのもそれに比例して時間を要するのだ。

その待つという時間に耐えられないから、人はその目標を下げて、違う目標を検索し始めるか、検索自体を止めてしまう。それでは永久に夢なんか叶う筈がないじゃないか。

夢という種があるなら、それが腐る前に自分の心の庭に蒔いて育てればいつかきっと花が咲く。

また育てるという行為自体に喜びを感じることが出来れば幸いだ。

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