Red Man with Moustache
Willem de Kooning
Thyssen Museum @ ティッセン美術館 De Kooning was a hero of my university art days. I have been overwhelmed to the large amount of paint that has been painted with his tremendous power. デ・クーニングは美大時代のヒーローだった。 70年当時の武蔵野美大がアカデミズムの大いなる眠りをむさぼっていた時、彼の一撃によって我々は夢から覚まされた。その驚異的なパワー、特に塗りたくられてあるその恐るべき量の絵の具には圧倒された。当時美大内にあった"土井画材"の店中の絵の具を使っても彼の作品一枚も出来なかったろう。1929年を世界恐慌がによって生じた大量の失業者を救うための公共事業によって、ポロックもそうだったが当時のアーティストもそのおこぼれで、壁画の仕事とそれを埋め尽くす潤沢な画材があてがわれたのだ。 画材を無制限に使えること自体どれだけアートシーンに影響を与えたことか。 ある意味で、材料からの解放がアートの歴史を変えて行ったともいえる。 フレスコ、テンペラ、油彩、アクリル、写真、デジタルアート、ランド・アート、コンセプチュアル・アート(非材料)、、、