"Bull Headl " Pablo Picasso
Picasso destroyed the stereotype, and freed us from the chain called common sense. Thanks to this, we can now interpret everything freely. And the world expanded on the infinite scale.
ピカソは廃品回収業者だった。
若いときから、道にあるものはなんでも拾ってきた。
雑誌、自転車、壊れた機械、菓子箱、およそガラクタにしか見えないものを。さらに骨董屋でもアフリカのお面やらを買ってきてはアトリエいっぱいに並べ立てる。
古いものを捨てないと、新しいものは入ってこない。
ではピカソは一体何を捨てたのか?それは固定観念だと思う。
物に付きまとう言葉という記憶だ。皿は皿、自転車は自転車、パンはパンといった具合にその意味や機能性が固定される。そして常識が生まれる。
ピカソはそれを破壊し捨て去ってくれた。後は各自が自由に世界を解釈すれば良い。これで宇宙が何倍にも広がった。見えなかったの目が開いたときのような感動じゃないか。
子供にはこの固定観念がない、生きてきた時間が短いから記憶も少ないからだ。だから身の回りにあるものならなんでも「おもちゃ」にして遊べるのだ。
ピカソが人類に与えてくれた功績は計り知れない。
人は与えた分だけ受け取ることが出来る。